逃げるバリアフリー

「逃げるバリアフリー(逃げバリ)」の取組み ‒平成27年度 実証実験-

“誰もが楽しめる、やさしい観光地”を目指して観光バリアフリーの推進に取組む沖縄県においては、緊急時や災害時に、いかに高齢者や障害者等の観光客の「安全・安心」を確保するか、ということが重要な課題の一つに挙げられます。

観光バリアフリー推進に向けた取組みの一環として、これまでに「逃げるバリアフリーマニュアル(平成25年1月 )」の発行等を行ってきましたが、さらなる取組みの強化に向けて、平成28年2月に県内のホテルにおいて「逃げるバリアフリー(逃げバリ)実証実験」を実施しました。

本実証実験は、全国的にみても先進的な取組みであり、「逃げるバリアフリーマニュアル」の実証という位置づけのもと、「カフーリゾート フチャク コンド・ホテル」様、「金武町地区消防衛生組合消防本部」様にご協力をいただき、開催したものです。

この取組みの周知を目的として、本ページにて実証実験の様子を紹介するとともに、今後も継続的に様々な場所や場面を想定しながら「逃げバリ」を推進し、観光地としての安全・安心の向上を目指して行きたいと考えています!

実証実験の概要

実施日 平成28年2月10日(水) 12:30~14:30
実施場所 カフーリゾート フチャク コンド・ホテル
災害の想定 火災発生時
対象とする障害 肢体不自由(車いす使用者)、視覚障害、聴覚障害、高齢者
参加者
  • カフーリゾート フチャク コンド・ホテル スタッフ
  • 金武地区消防衛生組合消防本部
  • 沖縄国際大学 福祉・ボランティア室 稲垣講師
  • 障害当事者(車いす使用者)
  • NPO法人 バリアフリーネットワーク会議
  • 学生ボランティア(琉球大学、沖縄国際大学)

実施内容(実施実験の流れ)

  • ホテル内で火災が発生した場合の避難誘導訓練を実施 (高齢者や障害者等の宿泊客を、客室から安全な場所まで誘導する)
  • 障害種別ごとに、計3回に分けて訓練を実施 1回目: 高齢者、肢体不自由の方の避難誘導 2回目: 視覚障害、聴覚障害の方の避難誘導 3回目: 高齢者の避難誘導
  • 避難する当事者役は、学生ボランティアが担当 (車いすを使用している方2名を含む)

実験の様子

  • 避難誘導時に役立つ器具(キャリダンやおんぶひも等)の使用方法を事前に学び、障害当事者(車いす使用者)の参加のもと、火災避難を想定して実際に器具を使用した避難訓練を実施しました。
  • また、避難時の声かけや誘導の方法についても実験を通じて訓練を行いました。
    • 避難後の安全確認等において、視覚障害や聴覚障害のある方への状態確認の訓練を行いました。
    • 筆談具等のツール活用を含め、様々な確認手段を準備することが必要です。
    • 高齢者役の被験者は、体験キットを装着して実施しました。
    • 筋力や視力・聴力等が低下した状態での避難は不安が多く、適切な情報提供や声かけが重要なポイントです。

【参考資料】逃げるバリアフリーマニュアル
~観光地における移動・災害弱者に対する避難対応~

ホテル等の観光施設を対象とした、障害者等を安全に避難させる方法や、対応の仕方をまとめたマニュアル(平成25年1月発行)